東京で税理士をしている野中敏博と言います。元々はシステムエンジニアだった知識・経験と、開業後に始めたマーケティングを活用して、毎日経営者の方々と一緒になってこの不況を乗り切ろうと頑張っています。
いわゆる非正規雇用労働者の正社員化や処遇改善を支援する「キャリアアップ助成金」は、とても人気のある助成金です。
その中でも幅広く活用されている「正社員化コース」は、2022年度に大きな制度改正が行われました。
変更点は、次の3つになります。
① 有期雇用から無期雇用への転換に対する助成の廃止(2022年4月~)
②「正社員」の定義変更(2022年10月~)
③「非正規雇用労働者」の定義変更(2022年10月~)
特に②と③は要件が厳格化されましたので、今までキャリアアップ助成金を活用されてきた企業が、昨年までと同様に申請を行って、審査に通過しない事態も想定されます。
これから3回にわたって、今年度の改正点を解説いたしますので、申請される際には十分ご注意ください。
今回は、改正点の1つ目「無期契約への転換時の助成廃止」をご紹介します。
従来、正社員コースには3つの転換の類型がありましたが、2022年4月以降「有期」→「無期」の転換が認められなくなり、今後は「正社員」に転換する必要があります。
転換パターン |
変更前(2022年3月まで) |
変更後(2022年4月以降) |
有期→正規 |
1人当たり57万円 |
1人当たり57万円 |
有期→無期 |
1人当たり28万5千円 |
廃止 |
無期→正規 |
1人当たり28万5千円 |
1人当たり28万5千円 |
次回は、改正点の2つ目「正社員の定義変更」を取り上げます。
こちらの助成金の活用を検討されたいとお考えの方は、当事務所までお気軽にお問合せください。
(2022年10月)
<前ページ> <次ページ>
決算申告・融資・補助金・助成金・NPOなら東京都台東区の野中敏博税理士事務所 HOMEへ
Copyright (C) 2010-2022 Nonaka Toshihiro All rights reserved