東京で税理士をしている野中敏博と言います。元々はシステムエンジニアだった知識・経験と、開業後に始めたマーケティングを活用して、毎日経営者の方々と一緒になってこの不況を乗り切ろうと頑張っています。
2023年10月に地域別最低賃金が引き上げられ、全国平均で時給1,004円と、初めて1,000円を超えました。前年度比の上げ幅は43円と過去最大になりました。
東京都の最低賃金は時給1,113円になりました。
ただでさえ物価高騰が続く中、最低賃金の大幅な引き上げに伴う人件費負担の増大は、中小企業の経営を圧迫しかねません。
そのような中、最低賃金の引き上げに対応する中小企業を支援する目的で、「業務改善助成金」が拡充されました。
今回は、一層活用しやすくなった業務改善助成金について、解説いたします。
1.「業務改善助成金」の概要
事業場内で最も低い賃金(事業場内最低賃金)を30円以上引上げ、生産性向上に資する設備投資等を行った中小企業等に、その費用の一部を助成する制度です。
支給額は、最低賃金の引き上げ額・引き上げる労働者数・事業場規模により変動し、最大600万円となっています。
2.助成対象となる経費
生産性向上に資する設備投資等が、助成の対象となります。
厚生労働省のパンフレットで取り上げられている対象経費の例をご紹介します。
経費区分 |
対象経費の例 |
機器・設備の導入 |
・POSレジシステム導入による在庫管理の短縮 ・リフト付き特殊車両の導入による送迎時間の短縮 |
経営コンサルティング |
国家資格者による、顧客回転率の向上を目的とした 業務フロー見直し |
その他 |
店舗改装による配膳時間の短縮 |
次回は、今年の8月に拡充された内容についてご説明します。
本記事が皆さまのお役に立てば幸いです。
(2023年11月)
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