東京で税理士をしている野中敏博と言います。元々はシステムエンジニアだった知識・経験と、開業後に始めたマーケティングを活用して、毎日経営者の方々と一緒になってこの不況を乗り切ろうと頑張っています。
帯状疱疹は、水ぼうそうと同じウイルスで起こる皮膚の病気です。
日本人の成人90%以上の体内に潜伏していて、加齢や疲労、ストレス等により免疫機能が低下すると、ウイルスが活性化して帯状疱疹を発症することがあります。
発症すると、体の左右どちらかの神経に沿って、痛みを伴う赤い発疹と水ぶくれが多数集まって帯状に生じます。
50代から発症率が高くなり、80歳までに約3人に1人が発症すると言われています。
帯状疱疹の発症や重症化を防ぐために、ワクチン接種を受けることができます。
帯状疱疹のワクチン接種を受けるための経済的負担を軽減する目的で、自治体による助成が実施されています。
今回は、台東区の「帯状疱疹ワクチン接種費用助成」を例に、その概略をご紹介します。
ほかの自治体でも同様の助成金制度がありますので、詳細は市区町村のホームページ等をご確認ください。
1.助成の内容
帯状疱疹ワクチンの接種にかかる費用の一部が助成されます。
助成を受けるには、区発行の予診票が必要です。
2.対象者
台東区に住民登録があり、接種日時点で50歳以上の方が対象です。
以前に帯状疱疹に罹患された方も、助成を受けることができます。
いずれかのワクチン(生ワクチン・不活化ワクチン)の規定回数の接種を完了されている方は助成の対象外です。
助成を受けられるのは、生涯で一度限りとなります。
3.助成回数
生ワクチン(販売名:乾燥弱毒生水痘ワクチン「ビケン」) |
1回 |
不活化ワクチン(販売名:シングリックス筋注用) |
2回 |
4.助成額
生ワクチン(販売名:乾燥弱毒生水痘ワクチン「ビケン」) |
4,000円 |
不活化ワクチン(販売名:シングリックス筋注用) |
11,000円(1回当たり) |
5.助成方法
①助成を希望する方は、接種を受けるワクチンを選択し、区に予診票の交付を申し込みます(電子申請・電話等)。
②申込受付後、対象となる方に予診票が送付されます。
③区から交付された予診票を持参し、区の協力医療機関で接種を受けます。医療機関での接種費用と助成金額との差額を支払います。
6.接種場所
区内協力医療機関となります。
台東区独自の制度ですので、区外で受けることはできません。
本記事が皆さまのお役に立てば幸いです。
(2024年12月)
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健康増進法が改正され、2020年4月から原則屋内禁煙が義務化されています。
職場での受動喫煙防止対策に取り組む中小企業を支援する制度として、「受動喫煙防止対策助成金」が実施されています。
1.対象企業
次の(1)~(4)すべてに該当する事業主が対象となります。
(1) |
健康増進法で定める既存特定飲食提供施設を営む |
(2) |
労災保険法の適用を受ける |
(3) |
中小企業事業主である (業種ごとに、労働者数・資本金等の条件が定められています) |
(4) |
事業場内において、措置を講じた区域以外を禁煙とする |
2.助成の対象となる措置
健康増進法で定める既存特定飲食提供施設に限ります。
助成の対象 |
要件 |
喫煙外の使用 |
①喫煙専用室の設置・改修 (既存特定飲食提供施設) |
・入口における風速が0.2m/秒以上 ・煙が室内から室外に流出しないよう壁,天井等によって区画されている ・煙を屋外又は外部の場所に排気する |
×(不可) |
②指定たばこ専用喫煙室 の設置・改修 (既存特定飲食提供施設) |
・入口における風速が0.2m/秒以上 壁,天井等によって区画されている ・煙を屋外又は外部の場所に排気する |
○(可) |
3.助成内容
助成対象経費 |
助成率 |
上限額 |
上記①~②の措置にかかる工費,設備費,備品費,機械装置費など |
主たる産業分類が 飲食店の事業者は2/3 |
100万円 |
それ以外は1/2 |
・交付は事業場単位とし、1事業場につき1回のみです。
過去にこの助成金を交付された事業場は申請できません。
・同じ事業場で複数の場所に措置を講じる場合は、1件の申請としてまとめて申請します。
4.留意事項
喫煙専用室の設置などの事業計画の内容が、技術的および経済的な観点から妥当であることが必要です。そのため、特に経済的な観点の目安として、単位面積当たりの助成対象経費の上限額が以下の表のように定められています。
単位面積当たりの助成対象経費が、以下の表の上限を超える場合、合理的な理由があると都道府県労働局が認める場合を除き、単位面積当たりの助成対象経費上限額までで助成金の交付決定が行われます。
交付対象 |
設置を行おうとする喫煙室等の 単位面積当たりの助成対象経費上限額 |
①喫煙専用室の設置・改修 |
60万円/㎡ |
②指定たばこ専用喫煙室などの設置・改修 |
5.申請期限
受付は2025年1月31日までです。
ただし、申請額が予算に達した場合、申請期日より前に申請を締め切ることがあります。
本記事が皆さまのお役に立てば幸いです。
(2024年11月)
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「骨髄バンク」とは、白血病等の血液疾患のため骨髄移植などが必要な患者と、それを提供するドナーをつなぐ公的事業です。
非血縁者間の骨髄移植や末梢血幹細胞移植を必要としている方は、全国で毎年2千人ほどいると言われています。
骨髄等の移植を推進するため、骨髄等の提供者(ドナー)と、ドナーが勤務する事業所を対象とする助成金制度が、全国の地方自治体や民間団体で導入されています。
今回は、千代田区の「骨髄移植ドナー支援事業助成」を例にご紹介します。
ほかの自治体でも同様の助成金制度がありますので、詳細は市区町村のホームページ等をご確認ください。
1.対象者
次のいずれにも該当するドナーおよびそのドナーを雇用する事業主(国、地方公共団体、独立行政法人を除きます)が対象です。
①骨髄バンクへのドナー登録を行い、骨髄などの提供を完了後、1年以内の方
②骨髄などの採取に伴う通院または入院の期間において、千代田区に住所を有する方
2.助成金の額
骨髄などの提供に伴う通院または入院の日数(上限は7日)につき、ドナーは2万円、ドナー雇用主は1万円です。
①健康診断のための通院の日数
②自己血貯血のための通院の日数
③骨髄などの採取のための入院の日数
④その他骨髄などの提供に関し、日本骨髄バンクが必要と認める通院などの日数
3.申請方法
骨髄などの提供が完了した日から1年以内に、助成金交付申請書を提出します。
本記事が皆さまのお役に立てば幸いです。
(2024年10月)
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前回に引き続き、東京都の魅力ある職場づくり推進奨励金をご紹介します。
4.具体的な取組の内容
2回の専門家派遣を受け、職場環境の改善や人材育成など従業員のエンゲージメント向上に向けた取組(①~⑨)、結婚等のライフステージを支援する取組(⑩~⑭)、賃金引上げの取組(⑮)の中から、2つ以上を選択して実施する必要があります。
従業員のエンゲージメント向上に向けた取組 (各10万円/最大40万円) |
① フレックスタイム制 ② 多様な勤務形態(選択的週休3日制・勤務間インターバル) ③ ワーケーション制度 ④ 社外副業・兼業制度 ⑤ 人材育成方針の策定と目標管理・キャリア面談制度 ⑥ 社内メンター制度 ⑦ リスキリング・資格取得支援制度 ⑧ 外部キャリアコンサルタント活用支援制度 ⑨ 従業員表彰制度・報奨金制度 |
結婚等のライフステージを支援する取組 (各10万円/最大30万円) |
⑩ 多様な正社員制度(短時間正社員・勤務地限定・ リモートキャリア・職務限定・タームタイムワーク) ⑪ 家庭応援特別休暇制度(セレモニー休暇・地域活動休暇・ 子ども長期よりそい休暇等) ⑫ 産休・育業を支える従業員への支援制度 ⑬ 子育て支援勤務制度 (慣らし保育・小1の壁を乗り越える勤務制度) ⑭ 積立休暇制度 |
賃金引上げの取組(従業員1人当たり6万円/最大60万円) |
⑮ 時間当たり30円以上の賃上げ |
5.対象事業者
都内で事業を営んでいる中小企業等(常時雇用する労働者数300人以下)であることが要件となります。
ほかにも多数要件がありますので、詳細は最新の募集要項をご確認ください。
本記事が皆さまのお役に立てば幸いです。
(2024年10月)
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東京都では、企業の人材確保や職場環境整備を応援する助成金が多数実施されています。
今回は、最近注目が高まっている「魅力ある職場づくり推進奨励金」についてご紹介します。
1.概要
都内中小企業等の職場環境の改善や人材育成、結婚から子育てまでのライフステージの支援、賃金の引上げなどの制度構築や取組を支援する助成金です。
従業員の「エンゲージメント」向上に向けた職場環境づくりを推進し、企業の労働生産性を高め、持続的な成長を促進することを目的としています。
「エンゲージメント」とは、働く方が、仕事へのやりがい・働きがいを感じる中で、組織や仕事に主体的に貢献する意欲や姿勢を示す概念であり、これが高まると、企業の生産性向上につながるとされています。
2.支給額
2回の専門家派遣を受け、次回ご紹介する15種類の取組のうち、2つ以上実施した企業に対し、取組内容に応じて最大130万円が支給されます。
3.2024年度の申請日程(予定)
回数 |
予定社数 |
事前エントリー受付期間 |
第6回 |
140社 |
2024/10/7(月)9:00 ~ 10/11(金)17:00 |
第7回 |
140社 |
2024/11/1(金)9:00 ~ 11/8(金)17:00 |
第8回 |
140社 |
2024/12/9(月)9:00 ~ 12/13(金)17:00 |
第9回 |
140社 |
2025/1/6(月)9:00 ~ 1/10(金)17:00 |
第10回 |
140社 |
2025/2/3(月)9:00 ~ 2/7(金)17:00 |
※応募が予定社数を超えた場合は、受付期間終了後に抽選を行います。また、予定社数に達しない場合は、次回のエントリー回以降の予定社数を追加する場合があります。
次回は、取組の内容についてご説明します。
本記事が皆さまのお役に立てば幸いです。
(2024年09月)
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